すー
2018年10月20日(土)、21日(日)に、広島県尾道市の因島で開催された「第3回造船鉄工祭」に参加してきました!
目次
造船鉄工祭とは?
造船鉄工祭とは、古くから「造船の島」として知られる因島で「普段は開放する事のない造船の“技術”や“現場”が一般開放する」特別なイベント。
因島で造船に関わる10数社が協力して作りだされている、日本でも類をみない造船イベントなんです!
今回で3回目を迎える造船鉄工祭。イベントで「ものづくり」や「造船」の魅力を伝えることで、造船という仕事に興味をもってもらい、少しずつでも「造船に携わる人」を増やしていきたいとのこと。
参考 第3回造船鉄工祭造船鉄工祭造船鉄工祭の1日目に参加してきました。
造船鉄工祭は2日間の開催。
1日目は、「一般未公開の稼働エリアを1日だけ特別解放」する限定予約制の工場見学ツアーが行われていました!
2日目は、造船所内で「鉄曲げ体験」や「亜鉛めっき体験」などの計15種類ワークショップに参加できます。
今回は、1日目の造船鉄工祭に参加してきました。
朝6時半に起きて、広島市を7時頃出発し、1日目の会場の重井中学校に到着!
工場見学ツアーまで少しだけ時間があったので、タイタニックごっこをして遊んだり、、、笑
そうこうしていると時間になったので、いざ工場見学ツアーへ!
工場見学ツアーに参加してきた。
まず、工場見学ツアーの説明と注意事項を聞き、「ヘルメット」「マスク」「遮光メガネ」「軍手」を装備し、バスに乗り込む。
今回の工場見学ツアーでは、「イワキテックさん」と「三和ドックさん」2社の工場を周りました!
ハッチカバー生産日本一のイワキテックさん
まずは、ハッチカバーの生産量日本一のイワキテックさんの造船所へ。
ハッチカバーとは、海水が船内に流れ込むのを防ぎ、貨物を守るためにする「船のフタ」のようなものです。
溶接で金属と金属をくっつけたり、歪んでいる金属を真っ平らにするようにひずみを取ったり、様々な工程をおこない、約3週間ほどで、ハッチカバーが完成するそうです。
奥に見える積み重ねられているのが完成した「ハッチカバー」です。
ハッチカバーのイメージがわかない方は、イワキテックさんのサイトで写真とGIF動画でわかりやすく説明があるのでそちらを見てみてください〜!
参考 舶用関連製品イワキテック株式会社「船の名医」船舶修繕の三和ドックさん
続いて、船舶修繕の「三和ドック」さんの造船所へ行きます。
「三和ドック」さんは、いわば「船の名医」。
船のエンジンを検査・修繕したり、塗装の塗り直しなどを行います。
長い航海の中で、フジツボやカキなどの貝類、海藻類などが船底につくと、スピードや燃費に悪影響を与えてしまうそう。
そして、それを防ぐのが「船の塗装」の役割とのこと!
上の写真の「船底の赤い塗料」は、水に少しずつ溶けることで、船に、貝類や海藻類などが付着するのを防ぐんです!
これを聞いて、船の製造や整備ってめちゃくちゃ考えられてつくられてるんだ!!と感動!
他にも、船がサビづらくする仕組みなどを丁寧に教えていただきました。
参考 三和ドック三和ドック
ワークショップにも参加しました。
約1時間ほどで工場見学ツアーを終え、会場の重井中学校に戻ります。
1日目なので、数はすくないのですがワークショップも開催されていたので参加してきました!
ゲルマニウムラジオ製作体験
これだけは、絶対に体験したかったゲルマニウムラジオ制作体験!
何がすごいかって、ラジオなのに、電源も電池も必要としないんですよ!!
ということで体験してきました笑
タッパーとコードと、ゲルマニウムダイオードなどが入ったラジオセット。これでラジオを作っていきます。
パーツをいくつか装着して、銅線をタッパーにぐるぐるに巻いていくことで、タッパーをアンテナコイルにしていきます。
若干雑ですが、ぐるぐるに巻き終わりました!
他の部品もどんどん装着していきます。
これで完成!!何気に40分くらいかかりました(コイル作るのって大変。)
ニョロニョロになっているのがイヤホンです!これでほんまにラジオが聞けるのか!?
会場は、電波が弱いのか何も聞こえなかったのですが、広島市内に戻って聞くとNHKラジオが聞けました!!
野球の試合で、音は小さいですがきちんと聞こえました!!
ポンポン船製作
続いて、ポンポン船製作を体験しました!
「崖の上のポニョ」に出てきた「宗介のポンポン船」でおなじみの「ポンポン船」を作りました。
何やら水蒸気の力で船が進むそう。
ということで作っていきます。
発泡スチロールを船っぽくカットし、ろうそくを両面テープで止め、エンジンの代わりになるものを金属のパイプで作り、発泡スチロールに刺します。ものの5分で完成しました!
これで、水に浮かべて、パイプの中の空気を抜き、ろうそくに火をつけると船が進み始めるんです!!
簡単に原理を説明すると、パイプの中の水がろうろくの火で温められ、パイプ内部で水が水蒸気になり、パイプ内の水が外に押し出されることで前に進みます。科学の力ってすごい。
最後に
造船鉄工祭に参加し、「造船のスケールの大きさ」、「ものづくりの楽しさ」、「科学の素晴らしさ」を大いに感じることができました。
2日目に開催される造船所内でのワークショップに参加できないのが残念なので、来年もまた開催されると嬉しいです!それでは〜
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