日々、やらないといけないこと、そうであるべきことに振り回され過ごしているように感じる。
時間がないわけでもないのに、自分の時間をうまく楽しめず、気づいたら悶々とした状態で時間が経っている。
そんなときに、Amazonのオススメで目を引いたのが、「やらないことリスト」という本。
いわゆる「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくてもいいこと」だ。(p.6)
から話は始まります。
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どんな本?
4章で計36のやらないことリストが書かれてあります。共感する部分も多く、スラスラ読めて、前後のことは別に覚えてなくてもいいので、隙間時間にも読めるしどこから読んでも大丈夫です。
目次を眺めて気になったところを読むといった読み方もできると思います。
やらないことリストの1つは、4ページほどで書かれているので、読んでて疲れません。
やらないでおこう、と思った項目
36項目読んで、あー自分やってしまってるなー。と思った項目を3つ紹介します。
感情を殺さない
→「俺はもうダメだ」という儀式
著者であるphaさんがよく遊んでいる友人の間で「俺はもうダメだ」という儀式が流行ったことがあるらしい。
どういうものかというと、すごく気分が落ち込んで「もう何もかもダメだ」「死にたい」という気分になったときに、床に仰向けに寝転んで手足をバタバタさせたり、髪の毛を両手でかきむしったりしながら「ウォーッ、俺はもうダメだッ、どうすれはいいんだッ」と何回も口に出す、という行為だ。(p.144)
本当にダメな気分のときに、この儀式をすると少しだけ気分が持ち直すらしい。
大人になると、感情というものを表に出すことが少なくなる。自分の感情を制御して周りとうまく付き合っていかなければならない、そうやって育ってきた。
「男は人前で泣くな!」「弱音を吐くな!」そういうふうに教えられてきました。
でも、感情が苦しくなって詰まってしまったときは、みっともなくても感情に素直になって吐き出してみるというのもいいですよね。
ウォーッ、俺はもうダメだッ、どうすれはいいんだッ!!!
何かのためにしない
→コンサマトリー(自己充足的)
何かをするときは、「それが何の役に立つか」を考えるよりも、そのこと自体を楽しむのが健全だ。(p.165)
知識をつけるためといった理由で本を読んだり、健康のためにという理由でランニングしたりというのは、長続きしないです。僕もそうです。本を読むこと自体を楽しむ、走るということを楽しむ先の、オマケとして知識だったり健康があるのだと、phaさんは言います。
僕も、よく何かをするときに、目的や意義のことばかり考てしまいます。楽しいだけじゃダメだ。自分が成長しないと、知識が増えないと、ダイエットしないと。そういうことばっかり考てしまっています。純粋に自分が楽しむということをもう少し考てみようと思いました。
[adsense]最後まで我慢しない
→損切りとつまみ食い
読書と同じように、飲み会やイベントなんかも最初から最後まで出なくてもいい。本当に楽しかったらフルタイムでずっと居たらいいけど、なんとなく惰性で最初から最後までずっといる人が結構多そうな感じがする。(p.169)
読書に関しても、僕がそうなのだけれど、最初から最後まできちんと読む必要はない。あとがきから読んでもいいし、斜め読みしてもいいし、目次で気になったところから読んでもいいわけです。途中でつまらん!と思ったら、もうそっと押入れにしまってもいいのです。
飲み会や、映画、イベントなども同じだとphaさんは言っていて、僕は礼儀としてずっといないといけないんだと思うことが多かった。だけれど、礼儀正しく「別の用事があって…」とか適当な口実を作れば、誰も傷つけず、自分の時間も無駄にしなくてすむはずです。
失敗した場合に、今までに注ぎ込んだ時間やお金を惜しがって、惰性でそこにお金や時間などの資源を投入し続けてはいけない。できるだけ早く切り上げて被害を最小限にするのが大切だ。それは投資に限らず、人生の何に対しても適用できる原則だろう。(p.171)
この記事に関してもそうで、ここまで読んでいただいて大変ありがたいのだけれど、つまらなかったら、途中で読むのをやめてもいいのです。
最後に
人間はどうせ全員必ず死ぬし、長生きしても早死にしても所詮十年とか数十年の差に過ぎなくて、宇宙や地球の何十億年の歴史に比べるとゴミクズみたいなものだ。どうせゴミクズみたいな生なら、後悔しないように好きなことをやって生きよう。(p.191)
という言葉が最後の方に書いてあるのだけれど、これは僕がどうしても辛くなったときに考えることと似ています。
どうすればいいんだッ!ってなったときは、とりあえず星を見ておけば、悩みがどんどんちっぽけなことに思えてきます。
やらなければならないことにばかり縛られている人に是非読んでいただきたいです。
めっちゃ共感でした!
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