記憶力が年々低下しつつある僕です。
中小企業診断士の試験勉強をしていたら、横文字がたくさんでてきますよね。
似ている言葉もたくさんあるのでなかなか覚えられません。
M&Aに関する言葉で、MBOやMBI、TOB、LBOがあります。
似ていてよくわからん!となったので、忘備録としてイラストでまとめてみました。
TOB(株式公開買い付け)
TOBとは、株式公開買い付けのこと。ある企業を買収したいときには、
いくらで買うか?(株価)
どのくらい買うか?(数量)
いつまでに買うか?(期間)
を表明して、市場外で不特定多数の株主から直接、株式を買い付けます。
TOBのメリット
- 大量の株式を取得できる。
市場を通して大量に株式を買うと、株価が上昇してしまいます。このようなことがないので大量に取得することができます。 - 一定の株価で取得できる。
一定の株価で取得できるため、買収金額をあらかじめ考えておくことが可能です。 - キャンセルが可能。
もし、株が予定数までに達しなかったらTOBを取り消すことができ、株式の返却ができるので、中途半端に取得するというリスクがありません。
友好的TOBと敵対的TOB
TOBには「友好的TOB」と「敵対的TOB」があります。
買い付け対象の企業の賛同を得ている場合のTOBを「友好的TOB」
買い付け対象の企業の賛同を得ていない場合を「敵対的TOB」と言います。
MBO(現経営陣による買収)
MBOとは現在の経営陣が、自社や事業を買収することを表します。
これにより、経営陣が自社の経営権をもつオーナー経営者に。
企業が業績悪化などの要因で事業再編をする際に、MBOが利用されます。
MBOを行うことで上場を廃止することができ、これにより、経営陣がオーナーとなって機動的な経営を行うことができるようになるというメリットがあります。
MBI(外部経営陣による買収)
MBIとは、外部経営陣による買収のことをいいます。
MBOと似ているのですが、外部による買収というのが特徴です。
いくつかパターンがあるのですが、ここでは3つを紹介します。
1つ目は、外部の企業の経営陣や会社再建経験者などが主導して、ファンドと共同して出資を行い買収する方法です。
2つ目は、投資家やファンドが企業を買収し、買収した企業に、外部から経営者を送りこむ方法です。
3つ目は、売却側が積極的に外部の経営者を招き入れるという方法です。
LBO(企業を担保に買収資金調達)
LBOとは、レバレッジド・バイ・アウトの略です。
レバレッジとは「てこ」という意味。てこの原理の「てこ」です。
小さな力で大きなものを動かすのが「てこの原理」でしたよね。
これと同じで少ない資金で大きな金額を取引できることを「レバレッジ効果」と呼びます。
企業を買収にするには、大量の資金が必要です。
LBOではこの資金を全て用意しなくても買収ができるという方法です。
買収予定の企業の資産や将来性を担保に、金融機関などから資金を借り入れ、その資金で買収を行います。
これにより、少ない資金で企業の買収を行うことができるのです。
注意が必要なのが、買収後に企業の業績が悪化したり倒産した場合は、借り入れた資金を返済できなくなってしまうかもしれません。
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