こんにちは、中小企業診断士の1次試験を終え、「得点調整」を神と仏に祈る毎日な僕です。
おそらく、この記事を見ている皆さんは、自己採点を終えて、合格点を下回って絶望したけれど、
「得点調整があれば、ワンチャン合格あるっしょ!」な僕と同じ境遇なのでしょう。
実際に、中小企業診断協会さんが過去に行った「得点調整」の過去の実績について調べてみました。
目次
自己採点不合格でも合格するかもな4つのパターン
自己採点をして「不合格だ、、、!」っていうときでもまだあきらめちゃダメです。
以下のようなことがあれば、合格できるかもしれません!
- 合格基準が59%に調整された!
- 難易度が高すぎて4点加算された!
- 問題が不適切で全員正解になった!
- そもそも解答速報の答えが間違っていた!
これらが、奇跡的に組み合わさると合格できる可能性がでてきます。
それでは、早速みていきましょう~!
そもそも得点調整の根拠は?
中小企業診断士協会の公式サイトでは、1次試験の「合格基準」についてこのように書かれています。
Q:第1次試験の合格基準は、どのようなものですか?
A:(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
「~~~基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率」という所がポイントです!
必ずしも、「合計点60%以上」必要というわけではなさそうなことがわかります。
合格基準(60%)の調整実績
中小企業診断士の1次試験合格基準の1つである「合計点が60%以上」という基準が調整された実績が過去にありました。
平成28年度中小企業診断士第1次試験
平成28年度の1次試験では、当年度の得点水準を勘案した結果、
合格基準は、「総点数の59%以上であって、かつ、1科目でも満点の40%未満のないこと」となりました。
この得点調整によって、「1,055人」が繰り上げ合格となったそうです。(定量分析による)
参考 得点調整で1,055人が繰り上げ合格法務部リスク管理課
難易度による得点加算調整の実績
1次試験の各科目について、試験問題の難易度が高すぎて、科目合格者の割合があまりにも少ないときに、「得点加算の調整」が入るようです。
平成22年度中小企業診断士第1次試験
「経済学・経済政策」に4点加算の得点調整
参考 平成22年度中小企業診断士第1次試験の試験合格者について中小企業診断協会平成25年度中小企業診断士第1次試験
「経済学・経済政策」に4点加算の得点調整
参考 平成25年度中小企業診断士第1次試験の試験合格者について中小企業診断協会平成28年度中小企業診断士第1次試験
「経営情報システム」に4点加算の得点調整
参考 平成28年度中小企業診断士第1次試験の試験合格者について中小企業診断協会平成30年度中小企業診断士第1次試験
「経営法務」に8点加算の得点調整
参考 平成30年度中小企業診断士第1次試験の結果について中小企業診断協会没問題・複数正解による得点加算
平成17年度中小企業診断士第1次試験
「企業経営理論」の第23問に正解がなかったことによりすべての受験者の解答を正解として扱うことに。
参考 平成17年度 中小企業診断士第1次試験における試験問題の誤りについて中小企業診断協会
平成18年度中小企業診断士第1次試験
「運営管理(オペレーション・マネジメント)」の試験において、
小売業務における商品管理の観点からみて、選択肢の「ア」を正解としておりました。
しかしながら、会計学的見地からみると選択肢の「イ」も正解とすべきであるとの結論に達しました。
したがいまして、採点に当たり、選択肢の「ア」と「イ」のいずれも正解として取り扱うことといたしました。
というように、選択肢が2つ正解として取り扱われました。
参考 平成18年度中小企業診断士第1次試験の正解の訂正について中小企業診断協会平成20年度中小企業診断士第1次試験
「財務・会計」の試験において、
「財務・会計」の第9問については、選択肢の「ア」を正解としておりましたが、「素価」のとらえ方によっては、選択肢の「ウ」も正解として取り扱うことが適当であるとの結論に達しました。
したがいまして、採点に当たっては、選択肢の「ア」と「ウ」のいずれも正解として取り扱うことといたしました。
というように、選択肢が2つ正解として取り扱われました。
参考 平成20年度中小企業診断士第1次試験の正解の訂正について中小企業診断協会平成21年度中小企業診断士第1次試験
「中小企業経営・中小企業政策」の第24問について、文意が不明確な表現がありました。採点につきましては、受験者の方に不利な取り扱いにならないように配慮し、第24問においては、すべての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。
というように、出題が不適切だったため、すべての受験者が正解として取り扱われました。
参考 平成21年度中小企業診断士第1次試験における正解の訂正について中小企業診断協会平成22年度中小企業診断士第1次試験
「経済学・経済政策」の第18問について、複数の解答があり問題として成立しないことが分かりました。採点につきましては、受験者の方に不利な扱いにならないよう配慮し、第18問においては、すべての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。
というように、複数の解答があり問題として成立しないため、すべての受験者が正解として取り扱われました。
参考 平成22年度中小企業診断士第1次試験における正解の訂正について中小企業診断協会平成23年度中小企業診断士第1次試験
「中小企業経営・中小企業政策」の第20問について、複数の回答があることが分かりました。採点につきましては、受験者の方に不利な扱いにならないように配慮し、第20問については、選択肢の「ア」と「エ」の解答を正解として取り扱うことといたします。
というように、選択肢が2つ正解として取り扱われました。
参考 平成23年度中小企業診断士第1次試験における正解の訂正について中小企業診断協会
平成24年度中小企業診断士第1次試験
1.「運営管理(オペレーション・マネジメント)」の第 10 問について
選択肢の「ウ」を正解として公表しておりましたが、選択肢の「ア」も正解として取り扱うことが適当であるとの結論に達しましたので、選択肢の「ア」と「ウ」の解答を正解として取り扱うこととします。
2.「中小企業経営・中小企業政策」の第 3 問(設問 2)について
設問の出所表示に誤記があることが分かりましたので、すべての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。
というように、「運営管理」については、選択肢が2つ正解として取り扱われ、「中小企業経営・中小企業政策」については、設問が不適切だったため、受験者全員が正解として扱われました。
参考 平成23年度中小企業診断士第1次試験における正解の訂正について中小企業診断協会平成26年度中小企業診断士第1次試験
「財務・会計」の第11 問について、問題として不適切であることが分かりました。
採点につきましては、受験者の方に不利な取り扱いにならないよう配慮し、第 11 問においては、すべての受験者の解答を正解として取り扱うことといたします。
というように、出題が不適切だったため、すべての受験者が正解として取り扱われました。
公式の解答速報の答えがそもそも違った実績
平成29年度中小企業診断士第1次試験
「経営法務」の第6問の設問2について、公表されている正解が違うのではないか、という指摘が外部の方から8月15日にあり、正解を再確認しましたところ、公表した正解に記載ミスがあることが判明いたしました。
とあるように、そもそも掲載されている答えが違うということもあるようです。
参考 平成29年度中小企業診断士第1次試験における正解の訂正にかかる対応について中小企業診断協会
最後に
調べてみた自分も、こんなに加点の可能性あったらワンチャンあるんじゃね??と思いました。
特に「没問題・複数正解による得点加算」は頻繁にありますね。
得点調整に最後の希望を託し、それでもダメならまた来年に向けて頑張りましょう!!
ちなみに僕の初回受験(2018年度)の1次試験結果はこちらから。
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